「生ビール」ってなんだろう?

03.15.12

ビールのなかには、「生ビール」と呼ばれるビールがあります。
私たちがいつも目にする広告にも、「生」と謳っているビールがたくさん登場しますね。
ところで、生ビールとは何か、皆さんご存知でしょうか?

実は、生ビールとは日本にしかない表現。
本来、おいしいとされているのは「樽出し(ドラフト)」のビール、つまり瓶や缶に充填せずに樽から出すビールです。
樽から直接注ぐことで、余計な酸素が入らずおいしいのです。
この樽出しビールは、ビール工場の近くのお店で飲まれることが多かったため、輸送に時間がかからず、熱による殺菌処理を施す必要がありませんでした。

日本で生ビールと呼ばれるのは、この熱による殺菌処理をしていないビールのこと。
つまり、樽出しに限らず、熱処理をしなければ、「生ビール」と名乗ることができるのです。
さて、この熱処理ですが、処理しない方がビールがおいしくなるかといえば、そうではありません(笑)
熱処理をしていようといなかろうと、缶や瓶に移してしまえば、樽出しのビールではなくなってしまいます。
つまり、「生」と名乗るおいしいビールがあっても、それは「生」という呼称がついているからおいしいのではない、ということなのです。

では、同様に「一番搾り」についてもみてみましょう。
一番搾りとは、もともと日本酒の用語ですが、ビールの場合には、最初にできた麦汁を使ったビールを指します。
麦汁とは、ビールが発酵する前の液体のことです。
麦芽をお湯に浸すとできるのが麦汁ですが、最初に麦芽に投入したお湯でできる麦汁を一番麦汁と呼びます。

さて、この一番搾りと呼ばれるビールですが、二番麦汁を使ったビールよりもすっきりとした味になると言う人もいます。
ですが、二番麦汁を使うと味が落ちるというわけではありません。
二番麦汁と一番麦汁を分けずにビールをつくっても質が低いというわけではないのです。

このように、普段私たちが目にするビールの謳い文句にも、意外な事実が隠れています。
言葉の意味を知ったうえでビールが選べると楽しいかもしれませんね。